生成AIがめんどうだった僕が、指示の出し方を変えて少し楽になった話

生成AIがめんどうだった僕が、指示を少し変えて楽になった話

生成AIが便利だという話を、よく聞くようになりました。
SNSだけでなく、会社からも押し売りのように
- メールも整えてくれる。
- 調べものも手伝ってくれる。
- 文章を考えてくれる。
- 仕事が早くなる。
使ってみろと言わんばかりの圧力です。
そう聞くと、「自分も使えるようになったほうがいいのかな」と思いますよね。
ただ、実際に使ってみると、最初は思ったほど便利に感じませんでした。
質問しても、長い答えが返ってくる。
知りたいことと少しズレている。
なんとなく正しそうだけど、そのまま使うには不安がある。
そのうち、「生成AIって便利なはずなのに、使うのがめんどうだな」と感じるようになりました。
でも、少しずつ使っていくうちに気づいたことがあります。
生成AIが使いにくい原因は、AIそのものよりも、こちらの指示の出し方にあることが多いのです。
今回は、僕が生成AIを使い始めたときに感じた「めんどうさ」と、そこから少し使いやすくなった考え方を紹介します。
コレジャナイ感ばかりで敗北

僕が生成AIを使い始めたころ、よくやっていたのは、とてもざっくりした質問でした。
たとえば、こんな感じです。
「この文章を分かりやすくして」
「AIの使い方を教えて」
「仕事を効率化する方法を教えて」
こちらとしては、「いい感じにまとめてほしい」と思っています。
でも返ってくる答えは、やたら長かったり、一般論ばかりだったりします。
たとえば「仕事を効率化する方法を教えて」と聞くと、
* タスク管理をしましょう
* 優先順位をつけましょう
* 自動化を検討しましょう
* etc・・・
といった答えが返ってきます。
もちろん間違ってはいません。
でも、読んだあとに「で、今日の自分は何をすればいいの?」となることが多かったです。
今思うと、僕は生成AIに少し期待しすぎていました。
生成AIは人間の上司や同僚のように、こちらの状況を勝手に察してくれるわけではありません。
何を求めているのか。
どんな場面で使うのか。
どのくらいの長さがよいのか。
どんな言い方にしてほしいのか。
こうした前提を伝えないと、答えもぼんやりします。
ぼんやりした答えをみて、『生成AIは使えない』と判断する。
僕の場合、最初はこの流れでした。
ほんの少しだけ工夫をくわえたみた

生成AIを少し使いやすくするために、僕が変えたことは大きくありません。
難しいプロンプトを覚えたわけではありません。
専門用語を勉強したわけでもありません。
変えたのは、指示を少し具体的にすることです。
たとえば、以前はこう聞いていました。
「この文章を分かりやすくして」
これを、少しだけ変えます。
「この文章を、中学生にも分かるくらい簡単な表現にして。文章はやわらかめで、長さは今の7割くらいにしてください」
これだけで、返ってくる答えはかなり変わります。
ポイントは、生成AIに考えてほしい条件を、こちらから渡すことです。
僕がよく入れるようにした条件は、次の5つです。
- 誰に向けた文章か
- 何に使う文章か
- どのくらいの長さにするか
- どんな雰囲気にするか
- 最後に何をしてほしいか
たとえば、メール文を整えてほしいなら、こうです。
「社内の上司に送るメールです。丁寧だけど堅すぎない文にしてください。要点が伝わるように、300字以内で整えてください」
これなら、生成AIも答えやすくなります。
逆に、「メールを作って」だけだと、相手との関係も、目的も、温度感も分かりません。
だから、無難だけど使いにくい文章になりやすいのです。
これは、人に仕事をお願いするときと似ています。
「資料作っておいて」だけでは、相手は困ります。
何の資料なのか。
誰に見せるのか。
いつまでに必要なのか。
どのくらい詳しく書くのか。
それが分かると、相手も動きやすくなります。
生成AIも同じです。
すごい指示を出す必要はありません。
ただ、相手が迷わないように、最低限の条件を伝えるだけで、使いやすさはかなり変わります。
## 読者が再現できる形に
みなさんが今日から試すなら、まずは次の型だけで大丈夫です。
**「目的」「相手」「条件」「出力形式」を入れて指示する**
この4つです。
たとえば、仕事で使うなら、こう書けます。
「目的は、会議の内容を上司に短く共有することです。相手は忙しい上司です。300字以内で、結論から分かるようにしてください。箇条書きでお願いします」
この指示には、次の情報が入っています。
* 目的:会議内容を共有する
* 相手:忙しい上司
* 条件:300字以内、結論から
* 出力形式:箇条書き
これだけで、生成AIの答えはかなり使いやすくなります。
日常生活でも使えます。
文章を短くしたいとき
「以下の文章を、家族に送るLINE用に短くしてください。やわらかい言い方で、100字以内にしてください」
考えを整理したいとき
「今の悩みを整理したいです。解決策を出す前に、まず問題点を3つに分けて整理してください」
読んだ本を活かしたいとき
「この本のメモをもとに、明日から試せる行動を3つにまとめてください。難しい言葉は使わないでください」
仕事の文章を整えたいとき
「以下の文章を、社内向けの報告文に整えてください。事実と意見を分けて、上司が判断しやすい形にしてください」
生成AIを使うとき、最初からすごいことをしようとすると疲れます。
業務改善。
自動化。
副業。
高度な分析。
そういう使い方もありますが、いきなり目指すと手が止まります。
まずは、毎日の小さなめんどうを減らすところからでいいと思います。
たとえば、
* 文章を短くする
* メールの言い方を整える
* 頭の中のモヤモヤを整理する
* 箇条書きを文章にする
* 長い説明をやさしく言い換える
このくらいなら、普通の会社員でもすぐに試せます。
大切なのは、AIに丸投げすることではありません。
自分が困っていることを、少しだけ具体的にして、生成AIに渡すことです。
まずは、この一文から始めてみてください。
この文章を、誰に向けて、どんな目的で、どのくらいの長さにしたいか
これを入れるだけで、だいぶ使いやすくなり「もう一回使ってみようかな」と思えます。
最初のゴールは、それくらいで十分です。
生成AIを完璧に使いこなす必要はありません。
まずは、みなさんの生活や仕事の中にある小さなめんどうを、ひとつだけ減らしてみる。
そこからで大丈夫です。

